パッド印刷は、印刷方式で分けると、凹版オフセット印刷に分類、グラビアオフセットと同様の印刷方式だといえます。凹版上のインクをいったん柔らかい半球状や船底状のシリコーンラバー製のパッドに転写させ、次にパッドを被印刷物に押しつけてパッド上のインキを転写させます。100年以上昔からガラス製の凹版とゼラチン製の転写体を使用した、タコ印刷で時計の目盛盤など限られた一部の分野で印刷されてきましたが、1968年ドイツのタンポプリント社が転写体にシリコンゴムを世界ではじめて採用しパッド印刷(タンポ印刷とも呼ばれています)が始まり、現在では、オフセットやスクリーン印刷、ホットスタンプに並んで、産業界で用いられる有力な印刷方式の一つになっています。
弾力のあるシリコン製の転写体を使用する事により3次曲面へ印刷ができるパッド印刷。例えばゴルフボールのディンプル(ゴルフボールにあるデコボコのこと)への印刷も可能です。溶剤で希釈された油性のインクを使用するので、プラスチック成型品はもとより金属、ガラス、皮などさまざまな材質へ印刷ができます。軟らかいシリコンゴム製の転写体を使用するため、ある程度もろい品物への印刷もできるのです。最近では薬への印刷にもパッド印刷が採用されています。パッド印刷は極小のデザインの再現性にも優れ、200線のカラー分解印刷も可能です。大きなベタ印刷は苦手ですが網掛け版にしたり、網掛けの樹脂版を使用したりする事で克服できます。
〈印刷方法〉
1.有機溶剤で適度に希釈したインクを版にかぶせたあとに、ドクターブレードで余分なインクをかき取り版のエッチング部のみにインクを残す。
2.転写体(以下パッド)を版に押しつけエッチング部に残っているインクと密着させる。適度に有機溶剤で希釈されたインクはシリコン製のパッドになじみやくなっている。
3.パッドを版から離しエッチング部に残っていたインクがパッドに転写する。
4.パッドが被印刷物へ移動する。この時にインクに含まれる有機溶剤が適度に蒸発しパッドから離れやすくなる。
5.パッドを被印刷物に押しつける。
6.パッドを被印刷物から離し、インクを被印刷物に転写させ印刷が完了する。
版の仕上がりによっては「印刷がうまくいかず印刷の納期が遅れた」「不良率が予想以上に多くコストアップの要因になった」など大きな問題にもつながります。弊社では版の鋼材にこだわり粒子が細かく均一なものを使用しているため、デザインが均一に彫れています。そのためシャープに印刷されムラが発生しにくく、安定した印刷が行えます。版完成までに品質確認を何度も行っており、安心してご使用できます。ベタや細文字、またその混合のデザインなどの難しいデザインは特に弊社のノウハウのつまった版をご使用ください。
フィルム出力も
フィルム出力も承っております。是非ご利用ください。
価格 一例)
A4 175線〜300線 2,100円〜
A3
最大サイズ
※出力サイズ、出力枚数によって価格は異なります。1枚から受け付けております。
パッドの販売も行っております。特殊シリコンゴムで作成したパッドは、印刷品質を大きく左右します。それゆえに、品質のよい弊社のパッドをお勧めします。 インクとパッドの相性により、印刷の品質も変わってきますのでご相談ください。また、特殊形状のパッドの注文にも対応しております。製品に対応したパッドの選定も行いますのでお気軽にご相談ください。
タンポ転写体(パッド)の販売も行っております。特殊シリコンゴムで作成したタンポ転写体(以下タンポ)は、印刷品質を大きく左右します。それゆえに、品質のよい弊社のタンポをお勧めします。 インクとタンポの相性により、印刷の品質も変わってきますのでご相談ください。また、特殊形状のタンポの注文にも対応しております。製品に対応したタンポの選定も行いますのでお気軽にご相談ください。